2024明治安田J1リーグ第24節 浦和レッズ戦 監督コメント

ミハイロ ペトロヴィッチ 監督

本日の試合総評

70分までは札幌の素晴らしい戦いができていたと思います。ただ残りの20分は…というところにスポットを当てて評価をする方もいるのではないかと思います。残りの20分は我々にとっては非常に厳しい20分となりましたが、そのことで我々の70分が台無しになったわけではないということ。

 

70分までは明らかに相手を上回れていたと思いますし、非常に予算がかかっているチームに対して我々地方のクラブが素晴らしい戦いを見せることができた。

 

ここまで最下位に沈んでいますが、それは昨年から5人の重要な選手が移籍をしていった。そして怪我人が多いという状況の中でここまでシーズンが進んできた。レギュラーの選手が一時期は9人くらいいないという中90分戦える選手が5人くらいしかいないという状況で戦ってきましたが、今日は怪我から戻ってきた選手が出ていましたがまだまだコンディションの部分では上がっていないと感じましたし、そういった部分で最後の20分我々が苦しかったというのは間違いないと思います。

 

もちろん浦和サイドからすれば、0-4の展開から1点ずつ返して最後は際どい形で3-4で敗れたという評価の仕方もあるだろうし、次の試合に向けて前向きに捉えられる見方もあるかと思います。

 

今の5人の交代のルールというのは予算規模が大きいチームが有利なのは間違いない。そういった中で我々は札幌は厳しいシーズンを送っておりますが、ようやく1つ勝利できたというのは次に繋がっていくと信じている。


ここ埼玉スタジアム2002は素晴らしいスタジアムであり、非常に素晴らしいサポーターの前で我々札幌が素晴らしいゲームをできたというのは嬉しく思っていますし、3ポイント取れたのは嬉しいです。


我々はここまで12ポイントしか取れていない最下位のチームですが、多くの人たちが「残留できない」と思っていると思いますが、我々は可能性がある限り戦っていきますし、次の試合も全員で戦っていきます。

 

 

鈴木武蔵選手について

武蔵選手に関しては過去に長崎から札幌に移籍してきて、札幌で成長してベルギーに移籍するまでは10節くらい戦った中でその時点での得点王だった。そういった中でベルギーでは中々試合に出ることができず、日本に帰ってきてガンバ大阪でも試合に出場することができていない期間が長い中で彼の状態が戻るには時間がかかるとは思っておりました。

 

今年に関してはキャンプ中怪我の影響もあって満足なトレーニングもできずにシーズンをスタートさせて、途中で怪我があった中でここまで来ました。状態を戻すには我慢が必要だと思っておりましたし、そのように彼を見ていましたし、我慢して起用することで彼の状態が戻ってくると信じていました。