2024明治安田J1リーグ第17節 東京ヴェルディ戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ 監督
本日の試合総評
5-3で敗れたスコアを見れば、我々にとって非常に苦い敗退であると言っていいでしょう。1試合で8ゴールも入る試合であれば、見ている方にとっては面白いゲームではあったとは思いますが、もちろん我々にとっては決して望むような5失点ではなかった。
前半は立ち上がりに鈴木武蔵が抜け出して決定機があり、それが決まらない中で、逆に自分たちがリードされていくという展開でした。オープンな展開であったと思いますし、どちらにもチャンスはあったと思います。1失点目ですけれど、今シーズンはたまに見る失点の形ですが、ディフェンスの選手がいないかのように相手の選手に背後に抜けられて、得点を許してしまった。大八選手が背後を取られて、菅野選手が後ろのカバーに行けなかったかどうかというところの間にボールを通されて、反対側のセンターバックの選手のカバーが遅れてという、そういう状況の中で生まれた失点だったと思う。
2点目の失点に関しても、この試合の中でも何回も見られた、自分たちがイージーに危険なボールの奪われ方をした中でのカウンターのシーンだったと思う。もちろんそういうふうなカウンターを受けた中で、最後は桐耶がシュートブロックに行っていましたけれど、その股を通って失点してしまった。ああいう場面で、もちろんサッカーですからミスはありますが、その中でも十分に失点を防げなくはなかったシーンではないかと私は思います。3失点目にしても、4点目も5点目も、我々の失点の形というのは非常に安いと私は思う。唯一、最後の方で11番の選手が打ったシュートはきわどいところに外れましたが、ヴェルディのシュートチャンスでの決定力は今日は非常に高かったと思いますし、そういう場面で自分たちがシュートを許してしまっているという部分ももちろんあると思います。
危険な形で取られるミスが多い、そういう中でカウンターを食らうシーンも多い。そういった場面で自分たちが相手の攻撃を止め切れていないのも5失点した理由であると思います。
ボールを自分たちが持った時の攻撃というのは、自分たちの攻撃の形が出せていたと思いますし、その中でチャンスも作れていたと思いますし、得点もできていたと思う。ただ試合というのを1試合を通してみると、自分たちがやってはいけない場面でやってはいけないことをして失点を重ねているという現実がある中では、試合は自分たちのものにはならない。我々は今、順位は最下位にいますけど、最下位にいるには、最下位にいるなりの理由があると思います。理由は選手が多く抜けたことやけが人が多いことなどいろいろありますが、我々は結果で評価されるものですから、そういった言い訳はもちろんきかないものと分かっていますし、結果に対する責任は監督である私にあると思っています。今の順位というのは決して自分たちにとって望んだ結果ではありませんが、そこに至るまでの理由というのは必ずあると思います。ただこういう中で、自分たちがどうやってここから這い上がっていくのか、しっかりと自分たちが見つめ直さなければいけないと思います。