2023明治安田生命J1リーグ第34節 浦和戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ 監督
‐‐総評
今日我々は0-2で負けました。浦和は今まで見たことのないようなパスサッカーで勝利したのではないかと思います。我々を崩してたくさんのチャンスを作っていたのではないかと思います。冗談ですけど。私が率いていたころの浦和はそういうサッカーをしていたと思います。
PKの判定で失点するまでは我々がゲームをコントロールできていたと思いますし、相手を上回る展開をつくれていたのではないかと思います。ハンドの判定でPKになりましたが、シーズンを通してハンドの判定は、何がハンドで何がハンドじゃないかというのはレフェリーの裁量によって変わるという見解を私自身は持っています。今日の試合も、あの状況の中でハンドという判定でPKになりましたが、他の試合の同じようなシーンでは、それがハンドだったりハンドではなかったりと、それぞれのレフェリーの判定なのかそのときの場面なのかは分かりませんが、非常に分からなくなっているというのが今シーズンだったと思っています。
レフェリーがPKの判定をして、VARが介入して、どのようなやり取りが行われていたのかは分かりませんが、VARのほうがレフェリーの判定を尊重していたのであれば、VARが介入する必要はなかったわけです。VARが介入したということは、それがハンドかハンドじゃないのかという判定をVARから見てほしかったのか、あるいはそれ以外の部分なのか、そこはレフェリーとVARの間で行われていたやりとりなのでどういったところが本当なのかは分かりませんが、ゲームの展開を左右する判定だったのは間違いないですし、非常に微妙な判定だったと思っています。
以前もガンバ大阪と浦和のゲームで浦和がPKを得たシーンについて、Jリーグジャッジリプレイでの放送の中では、あれはハンドではないのではないか、という見解を私は見たような気がします。先ほども言ったように、ハンドかハンドではないのか、というのはレフェリーの裁量によって左右されているのが現状だと思いますし、その中で試合を決定付けるような場面でそういう判定が行われたのは、事実だと思っています。
中村桐耶選手が相手陣内のペナルティーエリアの中で倒れたシーンは、おそらく相手選手との接触があったのではないかと、私は見ていました。ただ、そこはVARの介入もなく、そのまま流れました。少なくとももう一度チェックしてもおかしくないくらいのシーンではあったかなと、私は思っています。
0-1でリードされるような展開で、決して我々が悪い試合をしていたとは思っていません。むしろゲームをしっかりとコントロールしながら、我々のゲームが進められていたと思っています。その中で中村桐耶選手が倒されたシーン、あるいは青木亮太選手がヘディングをしたシーン、それ以外にも何回が得点のチャンスはありましたが、今日はなかなか決めることができなかった試合だと思います。その中で2失点目を喫してからは、試合はほぼ決まってしまったと思います。試合を通して、選手たちは非常に強い気持ちを持って、勝つという姿勢を見せてくれたと思っています。