JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦横浜F・マリノス戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ 監督
--本日の試合を振り返って
1stレグで3ー2で勝利をしたことで、準決勝に進めるチャンスが十分にある中で迎えた今日の試合でしたが前半は相手のマリノスが我々を上回っていました。中々弱気な前半だったと思います。ビルドアップの部分ではパスが縦に入らず、周りのサポートもできない中で相手のプレスを剥がすことができない。逆にマリノスは我々のプレスを剥がして前向きにサポートをしながら我々の背後などを狙って、得点を狙いにきていた。前半は0ー1での折り返しでしたが、1点で済んだというのはラッキーな試合展開だったと思います。
後半に入り選手を2人入れ替えて大森選手と中村選手を入れて状況を打開するための手を打ちました。手を打ったのですが、後半の立ち上がりに2点目、3点目と献上してしまったことで0-3という状況になってしまった。その点差がついてしまうと中々簡単ではなかったと思うが選手たちは気持ちを切り替えて、ゲームを進めてくれたと思います。
後半0ー3とリードされた中で、前半よりは攻撃の部分で改善できたところもありました。その中で比較的早い時間に青木選手と深井選手を入れてさらに攻撃的な形を取りながら、1点を取るべく攻撃の姿勢を貫いてくれたと思います。PKのシーンで決めていれば1ー3となっていれば試合の展開も分からなかったと思います。PKを決めて残り10分、15分あれば相手を慌てさせることもできた。さらにもう1点取れていれば延長戦に持ち込める展開だった。残りの時間を考えれば十分に2点目を取りに行く時間はありました。
ここ最近の福岡戦、京都戦と試合の中のPKが決まらない。今日のゲームも決まらない。3試合連続で試合の中で重要なPKを決められないのはチームの状況だと思いますが、選手たちは3点ビハインドの展開でも、最後まで攻撃の姿勢は貫いてくれました。
サイドに展開したあとのドリブルでの崩しというサイド攻撃の部分が出せないというのは我々が今日は難しい展開になってしまった。菅選手に関しては中々調子が上がらず、浅野選手に関しては元々はシャドーやフォワードの選手。ワイドもできる選手ではありますが、やはりルーカス選手や金子選手のようにドリブルでかわしてクロスを上げるというタイプではないので、我々の攻撃の特徴でもあるワイドの選手の剥がしという部分では我々の本来の攻撃が出せなかった。
今シーズン怪我人が多い中で途中から青木選手が入りましたけど怪我明けという意味では時間を制限しなければならなかったですし、ルーカス選手が抜けてワイドの選手がいない状況でチームとして模索をしなければいけない状況だった。それ以外にも怪我・怪我明けの選手が非常に多い中でチームとしてどういう戦いができるかこの試合前まで模索をしました。
勝ちあがれなかったことに関しては非常に悔しい想いもありますし、残念な想いもあります。応援してくれるサポーターの皆さんを準決勝に連れていくことができなくて悔しい。
選手たちが最後まで攻める姿勢を貫いてくれたというのは評価できますし、チーム状況が厳しい中で予選を勝ち上がり強いマリノスに対してこういうゲームができるというのを見せてくれた。そういった部分は評価をしても良いと思いますし、負けた中でも前向きなところ見つけながら今シーズンの残りの試合を戦っていきたいと思いますし、選手・チームの成長を図っていきたい。