2023明治安田生命J1リーグ第26節 ガンバ大阪戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ監督
--試合を振り返って
今日のゲームで勝利できたことは非常に嬉しい。そして『9試合勝てていないですけれど』、という質問を受けなくていいのも嬉しい。
(浅野選手をワイドで起用したが)広島時代もワイドのポジションをやっているので、決して新しいことではない。キャンプ中に右のワイドをやることもあったので、決して今日、突然始めたわけではないですし、今週のトレーニングの中でもそれを試していたので、これまでと違うことを始めたということではない。
私のもとでプレーする選手は、キーパー以外の選手はどこのポジションもできなければいけない。センターバックの選手がボランチをやったり、あるいは前のシャドーの選手がボランチをやったり、ワイドの選手がストッパーをやったり。フォワードの選手がサイドをやったり、トップ下をやったり、ボランチをやることもあるかもしれない。基本的には私のもとでプレーするフィールドのプレーヤーは、どこのポジションでもできるようにならなければいけない。
チームが非常に苦しい時期を、ようやく、ハードワークすることで乗り越えることができたことを称賛したいと思う。応援してくれているサポーターの皆さんも、非常に悔しい思いをしていたと思いますし、苦しい思いはチームの選手たちと同じだったと思う。そういった思いをみんな持ちながら、次こそは、次こそはという想いを持って戦い続けてくれた、その結果がようやく今日できたことを嬉しく思う。
我々札幌は、素晴らしい戦いができる、見ていて面白いサッカーができる、そういうチームだと思う。それは札幌サポーターにとっての一つの特権だと思う。もちろんサッカーを見る価値観の違いはあると思いますが、ロングボールとセットプレーのサッカーが見たいのか、あるいは札幌のようなサッカーが見たいのか、というのは人それぞれの好みですが、このような攻撃的なサッカーを見られるというのは、札幌サポーターにとっての一つの特権だと思う。
今日のように素晴らしいゲームをして勝つことができたら、チケット(価格)は倍でも良いくらいかなと思います。うちの社長に提案してみようと思いますが、それは冗談だとしても、今日のゲームというのはチームにけが人も多く、なかなか選手が揃わないという厳しい状況でしたけど、それを何とかチームの力で乗り越えたこと、応援してくれる方々の後押しで乗り越えたことを、非常に嬉しいことだと思います。
ルヴァンカップに関しては何人選手が揃うのかという、そういったけが人の状況を把握しなければならないですし、果たして10人揃うのか、という状況かもしれませんけれども、とにかく次に向かって準備しなければならないでしょう。
今シーズンも残り試合が8試合となってきましたけれども、その8試合を私は全力を尽くして戦いたいと思いますし、その後、次のシーズンはどうなっていくのか、というのは分かりませんけれども、とにかく自分自身ができることを残り8試合でしっかりとやっていきたいと思います。その後、私が継続してやるのか、そうではないのか、というのはまたクラブと皆さんがどう思うのかも含めて判断していただきたいと思っています。
次のマリノス戦に向けては誰が起用できるのかというのが微妙なところですけれども、今日も16人、ギリギリのところで戦いました。次のゲームは小柏選手だったり宮澤選手が中3日のゲームで準備ができるのか、というのは懐疑的なところもありますし、この2日、あまり寝ずに考えて今日のゲームの準備をしましたけれども、今日を終えて2日も寝られない日々が続くのか、と思うとストレスの多い毎日が続きますけれども、そういったところという部分は、なかなか皆さんには分からないところではありますけれども、自分の健康を削って戦っているというのが今のチーム状況ですし、それくらい厳しいチーム状況であることは間違いありません。
ここまで、結果が出るまで苦しいゲームが続きましたけれども、鳥栖戦に関しても非常に素晴らしいゲームだったと思いますし、川崎のゲームも退場者が出るまで、あるいは前半は相手のシュートがゼロという、川崎という攻撃的なチームに対してそこまで抑えられるというのは珍しいとは思いますが、それくらい完璧なゲームをしていた。ただ、そういう戦いをしても結果が出なかったという、非常に苦しい状況でしたけど、今日のゲームで我々が結果が出せたことを非常に嬉しく思っています。