2023明治安田生命J1リーグ第25節 川崎フロンターレ戦 監督コメント

ミハイロ ペトロヴィッチ監督

--試合を振り返って
 札幌がアウェイの川崎戦で、2-2の引き分けというのはある意味、我々にとって良い成果と言っていいかもしれない。ただ今日のゲームに関しては、内容も含めて結果に対しては残念な思いである。レッドカードで一人退場するまでは、札幌がしっかりと試合を支配していましたし、川崎の選手たちはリーグでも最も技術の高い選手たちですけれども、その選手たちがマンツーマンの我々の激しいプレスに対して、なかなか打開策を見いだせないような展開を、自分たちで作れていたと思います。
 今日のゲームはレフェリーの判定が試合の展開を大きく左右する結果となりましたけれども、やはり試合というのはサポーターが見て楽しむものであり、レフェリーが主役になるものではない。判定がどうかということに関しては、今後議論されるものであると思いますけれども、私自身は納得できる判定ではなかったと思います。
 試合は1人少ない中で選手たちは最後までしっかりと戦って、ポイントを持ち帰ることができましたけれども、川崎の選手層の厚さ、1人少ない中でこの夏場の、非常に気温と湿度の高い中で、次々と相手も交代選手が入ってくる中で際どいシーンをたくさん作られましたし、得点されてもおかしくないような場面もありましたけれども、選手たちは最後まで体を張って失点を2点までに抑えて守ってくれたと思います。
 我々札幌は皆さんも良くご覧になると思いますが、ジャッジリプレイに度々登場していますが、おそらく今回のゲームで8回目の登場になるのではないかと思います。それくらい我々は際どいシーンでの判定が多いゲームが多いですし、どちらかと言えば自分たちが、俗にいう不利になるような判定をされていることが、過去にはあったのではないかと思います。
 こういう表現が皆さんに理解されるか分かりませんが、この世の中というのは、貧しいものは残念ながら貧しきものであることが非常に多く、お金を持っている方はお金を持ち続けているのがこの世の中かなと思います。川崎と札幌のクラブの大きさ、資金、予算の違いというのは大きいと思いますし、札幌は札幌であり続け、そして川崎は川崎であり続ける。そういったことを頭がよぎったので今、このような表現をさせていただきましたが、皆さんがそれを分かるかどうかは、皆さんで考えていただければと思います。