天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16 柏レイソル戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ 監督
--今日の試合の総評
ゲーム自体は両チームにとって悪いゲームではなかったと思いますし、非常にテンポの速い緊張感のあるゲームだったと思います。前半、我々が先に左サイドでミスをしてそこから相手にミスをつかれて失点を許してしまう展開の中で、この1発勝負の天皇杯では、相手にリードを許すと試合運びが難しいです。選手たちはその後も落ち着いてゲームを進めてくれましたし、チャンスも作ってくれましたが、今日はなかなか得点まで至らなかったと思います。両チームともチャンスを作れていたと思いますし、両チームとももう一点とれるようなチャンスがあった中で最終的に0-1でゲームが終わったという、そういった試合だったと思います。我々にとっては非常に残念な試合になってしまいました。クロス、ラストパス、シュートだったりというラストプレーの精度が今日はなかなか上がらなかったゲームでした。相手のバイタルに入ったところで落ち着いて精度を上げられたら、もっときわどいチャンス、あるいは得点に結びつけることができたかもしれません。チーム状況を振り返ると、怪我人、或いは怪我明けの選手が多い中で、さらに夏場の高温多湿といった気候の中でのプレーは簡単ではなかったと思います。札幌のサッカーは走る、戦うといったことがベースになりますので、怪我人、高温多湿というのは我々にとって簡単ではなかったと思います。
--前線の小柏選手、浅野選手、小林選手3名の連動性について
チャンスを作る、或いはチャンスを作りかけるところまでは行くのですが、最後のラストプレーでの精度を欠いたと思います。連動性についてはそれほど悪い印象ではありませんが、相手ゴール前での落ち着き、精度といったところがうまくいかなかったと思います。小柏がケガから復帰しましたけれども、彼が怪我をしないでコンスタントに試合に出るということが、今後のチームにとってとても重要です。
--菅野選手について
菅野選手はシーズン開幕当初に怪我をして、それから10試合ほど出場していない期間がありました。年齢的にも、彼に連戦を戦わせることは怪我のリスクにつながるということで、連戦を回避して次の公式戦に備えるという判断をしました。ふくらはぎは非常に怪我の再発が多い箇所なので、慎重に状況を見極めていきたいと思います。