2023明治安田生命J1リーグ第19節 ヴィッセル神戸戦 監督コメント
ミハイロ ペトロヴィッチ 監督
--本日の総評
1-1という結果には不満である、我々が勝利してもおかしくない内容のゲームはできていました。
今日のVARのシーンはPKになってもおかしくないというシーンだったと思います。
そういうシーンで我々にPKを得られないのが、これまで実情としてあって、今日のシーンもDAZNの番組で出てくるのではないかと思います。
日本にはクラブ間の予算の違いを把握して試合を観るという習慣はあまりないかもしれませんが、神戸のようなビッグクラブ、札幌のようなクラブ違いがある中で戦っているということ、その中で我々はボールをつなぎながら攻撃を仕掛けていくことができる、自分たちの戦いができるということを今日のゲームでも証明できたと思います。
今日のゲームの後、観客から拍手が起こりましたが、あれは札幌に送られたものだと思います。
もちろん試合の後に送られた拍手の多くは神戸サポーターから神戸に送られたものだと思いますが、ヨーロッパで、例えばドイツでバイエルンがボーフムに1-1で引き分けて、さらに内容でも相手に上回れるとバイエルンサポーターはブーイングするでしょう。やはり厳しい目で見られるのがヨーロッパだと思います。神戸は日本で言うバイエルンのようなチームで、札幌は若手選手を育てていくチームでそれくらいの違いがある、なので、私は今日の拍手は札幌に送られたものだと勝手に思っています。
神戸は大迫選手・武藤選手の決定力で勝利を重ねているチームであり、札幌はチームとして自分たちの狙いとするサッカーの戦術・コンセプトで戦っているチームで、素晴らしいサッカーをしていると自負していますし、自信をもっています。
サッカーを観る視点は様々で良いと思いますが、我々のやっているサッカーはもっと皆さんから共感を得てもいいと思う。
神戸に対して大きなリスペクトを持っていますし、素晴らしい選手・監督がいると思っていますが、私がニュートラルなサッカーファンであるならば、札幌のサッカーは好感が持てるものだと思います。
神戸も札幌も多くのチャンスを作りましたし、観ている方にとっては面白いゲームだったと思います。