ミハイロペトロヴィッチ 監督

ｰｰ試合の総評

今日のゲームというのは、この前の鹿島戦同様に素晴らしいゲームでした。この間のゲームも立ち上がりの15分の間に決定機が何回かあって、それで先制点がとれていれば、もしかしたら今日のような試合展開になったかもしれない。今日のゲームというのは、我々は立ち上がりから非常にアグレッシブな姿勢、そして相手にも脅威を与える攻撃というものが出せていた中で、先に点を取ることができた。そのことによって試合を自分たちの思い通りの展開に持っていくことができたと思います。この間のゲームも我々は素晴らしい戦いを見せましたけれども、残念ながら得点を奪うことができなかった。そして敗れた。ただ今日の戦いというのは先に点が取れたことで素晴らしい展開に持っていくことができたと思います。ここ最近、見せてくれる選手たちのパフォーマンスというのは素晴らしいものがあると思います。

我々は敗れてしまうと、その戦いというのはなかなか評価しづらいというのは良く分かりますが、私は監督として自分のチームを評価するときに、結果だけですべてを評価しません。今、我々はリーグで最も得点を取っているチームではないかと思いますが、過去の札幌を振り返れば、リーグの中でこれだけ得点を取れるチームに変化しているというのは非常に大きな変化であると思いますし、我々の攻撃的なスタイルというのがどんどん成熟されてきているのではないかと思います。私がもし、ニュートラルなサッカーファンの一人であったとしたら、私は喜んで札幌のゲームを毎試合見るでしょう。自分で言うのもなんですが、私たちはそれくらいモダンな、危険な、非常に攻撃的な戦いを見せられているのではないかと思います。

前半で3点をリードしても、後半、まだ攻め続けよう、得点を重ねていこうとハーフタイムで選手たちと話しました。リードすると比較的、守備的なところでカウンターを狙うのが多くのチームのセオリーかもしれませんが、我々はそうではなくて、前半と同じように攻撃的な姿勢を崩さず前からボールを奪い、相手をコートに押し込んでいく、そしてゴールに直結するようなプレーを仕掛けていく。それが後半もリードする展開の中で見せられたのは良かったと思います。

今日のゲームを戦ってくれた選手たち、私自身は非常によくやってくれたと思いますし、こうした試合を見せてくれて結果ももぎ取ってくれた選手たちを誇りに思います。日頃から積み重ねているものをピッチで表現してくれたと思いますし、まじめに選手たちが日々やってきた結果が、こういった舞台で結果として現れたことを非常に嬉しく思います。

 

--今季の菅選手の評価は
我々のチームの戦い方というのは、ポジションは関係ありません。守備的な選手でも攻撃に関わらなければいけないし、攻撃的な選手でも守備に関わらなければいけない。どこのポジションに入っても、そのチームの中のコンセプトの中でプレーをする。だからこそどの選手がプレーしたとしても、得点をするチャンスというものはゲームの中で生まれることが多くなります。今日は菅が2得点を取りましたけど、それがほかのポジションの選手に起こってもおかしくないでしょう。今日は菅が2得点を取りましたが、次の試合は馬場が2点を取ると良いと思っています。