ミハイロペトロヴィッチ監督

ーー本日の試合を振り返って

--今日の総評を
なにがなんでも勝つという姿勢を選手たちは見せてくれたと思います。そういった中で、素晴らしいゲームをして勝利することができて非常に良かったと思います。ルヴァンカップに関しては、数年前の川崎との決勝というのがみなさんの記憶にも、私の記憶にも残っています。もう一度あの舞台に立って、決勝を戦い、そして勝つこと。それはやはり我々の一つの目標であると思います。そういった意味でも、ルヴァンカップでなんとか勝ち上がるために、今日はどうしても勝利が必要なゲームでした。そのような中で今日勝利できたのは非常に前向きなことだと思いますし、今日は何人か若い選手たちが出場しましが、若い選手たちも含めて非常に良い戦いができて、良い勝利ができたというのは、今後のチームにとっても非常に前向きなことだと思います。

--スパチョーク選手の評価は
今日は若いチームで勝利をした、そのことが非常に大事でした。チェックに関しては、タイから日本にきて、この日本のサッカーに慣れるのが難しかったと思います。タイのサッカーよりもインテンシティが高く、テンポがはやく、強度が高い中で活躍するというのはなかなか簡単ではないと思いますが、徐々に札幌のサッカーを学んできてくれていると思いますし、そういった中で今日結果が出たというのは彼にとって良かったと思います。今日の試合に限らず、今後の練習を含めて引き続き努力を惜しまずにやっていってほしいと思いますし、彼が活躍をすることで、もっと彼自身も力が発揮できるのではないかと思います。我々は若い選手にチャンスを与える、そういったクラブですし、私もそういった指導者です。これまでも若い選手が育っていったと思いますが、若い選手を育てるというのは我々のような指導者は非常に我慢が必要です。時にはとんでもないミスをすることもあれば、非常に調子がいい時もある。もちろん調子が悪い時もあります。ただ、その繰り返しで選手というのは成長していくもので、我々は我慢をしなければならない。我々札幌の問題は、そうして育ててきた若い選手たちがある程度のレベルに達すると他のクラブに移籍していってしまうことです。毎年レギュラークラスの選手が抜けていくなかでチームを作っていくということは、決して楽な作業ではありません。時間をかけて選手を育て、チームを作るという作業をしています。その中で上積みはなかなかできないというのは、チームを強くしていく上でなかなか簡単ではありません。ただ、それが今の我々の状況です。監督として、選手には良いプレーをすることはとても嬉しいのですが、活躍しすぎるというのは、私としては違う心配をしなければならないというのは複雑な心境になります。