2023明治安田生命J1リーグ第2節 ヴィッセル神戸戦 監督コメント
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
--試合を振り返って
今シーズン最初のホームゲーム、何が何でも勝ちたいという気持ちで試合に臨みました。たくさんのサポーターがスタジアムに駆けつけた中で、負けてしまったことは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。試合に関しては自分たちのミスから相手に得点を与えてしまい、難しい展開に自分たちでしてしまいました。
相手に先に得点を与えてしまうと試合をひっくり返すのは簡単ではないです。
神戸はロングボールを入れて、セカンドボールを拾ってというリードした中でリスクを負う必要がない戦い方を継続できました。ただその後は選手たちは落ち着いて試合を進めていたと思います。狙いを持った攻撃でチャンスは作れていたと思います。特にサイドチェンジは効果的な形が作れていました。
後半に入って、主導権を握りながら自分たちの攻撃は見せられていましたが、2失点目については安い失点でした。失点を重ねてしまうとゲームをひっくり返すのは難しいですが、ゲームの内容については広島戦よりはよかったと思います。選手たちはあきらめずに戦っていましたし、長いシーズンを戦っていく上で、前向きに捉えたい敗戦だと思います。チャンスがなかった選手にもチャンスを与えて、健全な競争を促しながらシーズンを戦っていけたらと思います。
--荒野選手がワントップに入った狙いは
神戸は長いボールを前線の選手に入れてセカンドボールを拾う戦いを選択してくると予想しており、逆に自分たちがセカンドボールを拾えたら、背後にある広大なスペースを使えると思っていました。その中でスピード、モビリティのある選手を前線に配置したのが今日の狙いでした。
先に失点してしまって、自分たちが点を取る必要に中、起点になれるゴンヒ選手を入れて後半戦いました。
これまでも典型的なセンターフォワードの選手を入れない戦い方を選択していたこともありました。今日は青木選手も浅野選手も狙いを理解してプレーしてくれていました。馬場選手はセカンドボールを拾うことを意図して起用しましたが、その意図通りプレーしてくれました。
--J1の最多指揮数タイとなりましたが、どう感じるか
今の気分としてはとても残念な気持ちです。なぜなら今日勝てなかったです。監督業は難しい仕事で、タイトルを獲れた瞬間など幸せな時間は非常に限られるかもしれないです。その他は非常に悔しい、悲しい時間が多いかもしれない。タイトルを獲った翌年、5連敗すればクビになるかもしれないです。
監督の仕事は、毎試合自分が結果を残せるということを信じていかなければ継続はできないです。記録に並んでもそれだけで私がベストな監督というわけではないです。キャリアが終わるまでは目の前の相手を全力で倒しに行くということを続けていくだけです。
--菅野選手の欠場について
菅野選手は昨日のトレーニングでふくらはぎに違和感を覚えていました。ドクターの見解では、今日の試合は欠場しないと長いけがになる可能性があるとのことで、今日の試合は回避しました。今後どうなるかに関しては彼の状態を見極めていかなければならないと思います。