2022明治安田生命J1リーグ第30節 横浜F・マリノス戦 監督コメント

ミハイロ ペトロヴィッチ 監督

--本日の試合総評

まずは素晴らしいゲームをしてくれた両チームの選手を称えたいと思います。0-0という結果には終わりましたが、両チームとも互いのスタイルを出し合う、攻め合う試合を見せることができたと思います。横浜F・マリノスはリーグの中で最も素晴らしいパスサッカー、危険な攻撃的サッカーをしてくるチームです。

ですが、我々もアウェイの横浜に来て守備的な戦いをするつもりは全くありませんでした。非常に危険なコンビネーションをする、効果的なフリーランニング、パスサッカーをする横浜F・マリノスに対しても自分たちの攻撃的サッカーで挑んでいこうと決めて試合に入りました。

互いがチャンスを作る中で得点をすることができなかったですが、試合自体は非常に素晴らしい試合だったと思いますし、残留争いをしている札幌がアウェイの横浜で1ポイントを持って帰れるのは満足できる結果だったと思う。

 

 

--今日のゲームいつもと違うポジションでの選手起用があったが

以前にもルーカス選手が左サイド、金子拓郎選手が右サイドをやったことはあります。狙いというのは横浜F・マリノスというのは4バックでボールサイドに対して絞る傾向にあるので逆サイドにボールを振るとフリーになる可能性があると、その中でルーカス選手がカットインして利き足の右足でシュートを打つ。逆に金子選手が受けた時にドリブルをしながらカットインして左足でシュートを打つというのは得点チャンスになりやすいだろうとという狙いを持って2選手を配置しました。

狙い通りルーカス選手も3、4回そのような形でシュートを打てたと思いますし、金子拓郎選手は同じようにシュートチャンスがありました。本来であればそこで1点、2点と取れていたはずですが、今日は残念ながらそのようなチャンスを
決め切ることができなかったというのが0-0で終わった要因かと思います。ただ、狙いとしては両選手が利き足と逆のサイドでカットインをしながらシュートを打つというのは狙い通りの展開でした。

 

 

--日本サッカーが本日のような素晴らしいゲームを増やすためには

私自身は同業である沢山の指導者の方、監督の方々をリスペクトしています。特に日本人の素晴らしい監督は多いと思いますし、勤勉で真面目だと思います。1つ私がコメントしたいのは「プレッシャーのかかる試合」で勝たなきゃいけないというプレッシャーがそれぞれの監督さんの中で強いと思います。

そうすると、相手の良さを消して手堅い守備的な戦いになってしまうというのがJリーグを見ているとその傾向が強い。その中でも強気な姿勢で勝負に挑んでいくという姿勢が私は必要ではないかと思いますし、自分たちの戦い方を出していくというのは非常に大事だと思う。