2019/6/14(土) 川崎フロンターレ戦 監督コメント (明治安田生命J1リーグ第15節)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

 

--試合の総評

川崎と戦うということは、いつも簡単ではありません。川崎は素晴らしいチームであると思います。前半は選手達は比較的良い戦いを見せてくれたと思います。前半1-0でリードした後、ラストパスの選択が良ければ決定機という場面が2、3回あったのではないかと思います。そうした中で我々が2点をとれていれば、という前半でした。後半は川崎のほうが我々を上回る展開でした。私自身、後半は押し込まれるなという予想はしていました。やはりサッカーは走るということが重要なスポーツです。うちの前線の選手はまだケガ明けで戻ってきたばかりで90分戦うことが難しい選手がいるということがわかっていました。だからこそ相手の攻撃を防ぐことは難しいだろうと思っていました。やはりジェイ選手、チャナティップ選手、鈴木選手、そしてロペス選手は途中出場、石川選手も今シーズン初めて先発をしましたけれども、石川選手もケガで離脱をしていた期間が長い選手です。そうした選手たちが、ケガ明けで戻ってきて公式戦を戦うにあたって、すぐに90分戦えるかというとやはり難しいだろうと予想はしていました。やはり我々を見るメディアの方々は、選手達がケガから戻ってきて1週間トレーニングすれば、チームにフィットしていると思われるかと思いますが、現実というのは違い、やはり長期離脱していた選手に限ってはすぐにコンディションが戻るということではありません。
もちろん我々はベンチにサイドの選手や、小林選手のような選手がいれば、我々は今日の試合もしかしたら勝利できていたかもしれませんけれども、我々のチームはまだまだ成長過程のチームです。今日途中から若い金子選手が出場しましたけれども、そういった若い選手たちが成長し、チームも成長しながら戦っていくというのが我々のチームです。昨年は7-0でここアウェイ川崎で負けましたけれども、その結果から見れば今日の1-1という結果は、ほんの少しですけれどもチームとして前進できたのではないかと思います。
アウェイ川崎で勝ち点1を勝ち取ることができたというのは、大きな成功であると言っていいと思いますが、チームとしてはもっといい戦いができると思います。特にケガ明けの選手達が今後トレーニング、試合を重ねていく中でさらによいチームになっていくと思います。
川崎に対しては私は大きなリスペクトをもっています。川崎は強いチームだと思っています。ただ今日の試合、我々のチームはサイドでドリブルではがしていけるような選手がいませんでした。長期離脱している駒井選手であったり、あるいは代表にいっている菅選手、出場停止だったルーカス選手、そしてここ最近とても良い動きをしていたケガ中の中野選手、こうした選手たちが今日出場し、1対1で仕掛ける場面を作ることができていたら、より今日のゲーム我々が勝利に近づけたかもしれないと思っています。
今日出場した石川選手、早坂選手。彼らは本当に素晴らしい活躍を見せてくれましたし、非常にチーム事情が厳しいなかでよくやってくれたと思います。彼らはどちらかといえばサイドでドリブルで仕掛けてはがしていくタイプではないですが、サイドというポジションでよくやってくれたと思います。チームにサイドでドリブルではがせる選手がいれば今日は勝利できていたかもしれないと思います。