2019/6/26(水) ジュビロ磐田戦 監督コメント (ルヴァンカッププレーオフ第2戦)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

 

 

--本日の総評
我々札幌としては良いゲームであったと思います。ただやはりサッカーというのは非常に危険なスポーツであるということを改めて確認できました。サッカーにおいていくつかやってはいけないことがあると思います。私は今日の試合、前半非常にパワーをもって入って、そして前半で試合を決めれるだけの力は出せるのではないか、違いを見せられるのではないかという思い、予想で試合に挑みました。そういったなかで、やはり遠征も考えて、何人かの選手を早い段階での交代を考えていました。先ほどサッカーでやってはいけないことがあると言いましたが、それは今日のPKのシーンでした。もちろんPKを蹴って外すことというのは、(岩崎)悠人だけでなくて、たとえ鈴木やロペスが蹴ったとしても起こりうることです。ただ、やはり今日のメンバーの中であるならば、鈴木かロペスが蹴らなければならない、そういうものであると思います。2人は(岩崎)悠人に点を取ってほしいという思いの中でPKを譲ったわけですけれども、やはりそれは相手に対してもリスペクトにかけることですし、我々チームとしてはきっちりとPKを決めて勝負をつけなければならない、そういったシチュエーションであったと思います。外したことというのは、決して悪いことだとは言いません。もちろんPKですので、外すことはあります。ただ今日の選手間での判断というのは、いいことだとは決して思っていません。その中で2-1に追いつかれて、試合の展開がどちらに転ぶかわからないという展開を自分たちで作りだしてしまいました。我々チームはまだまだそこまでのチームではないだろうと思います。やはりしっかりと自分たちが勝ち上がるために必要なことをきっちりとやっていかなければなりません。余裕を見せていいチームではありません。若い(岩崎)悠人に点を取らせてあげたいという仲間の思いというのは分かるのですけれども、ただそれは相手に対するリスペクトにかけることだと思いますし、そうした行為があるとそのあとバツをくらってしまうというのはサッカーの常だと思います。やはり今日のメンバーで考えるならば、鈴木かロペスが蹴るべきであったというように思います。我々チームはまだまだそういった面も含めチームとして成長しなければならないと思います。我々、今日の結果勝利で終えたことは非常に良かったと思いますし、ルヴァンカップを勝ち上がれたことは非常に良かったと思います。ただ、本来であるならば3-0にしてもっと余裕を持った形で進めなければならない試合でした。我々はまだまだ学ばなければならない要素があるということだと思います。このルヴァンカップで8強に残ったということは、選手たちを褒めたいと思いますし素晴らしい結果を残してくれたことに関して称賛したいと思います。ただチームとしてはシーズン半ばにあり、リーグ、天皇杯、ルヴァンカップが続いていく中で夏場の非常に厳しいなかでもチームとして乗りこえなければいけません。この結果に浮かれることなく、しっかりと地に足をつけて日々自分たちのやるべきことを積み重ねていかなければなりません。
今日のゲーム、そしてこれまでのルヴァンカップを通して、やはりユースから上がって今プロとして頑張っている(藤村)怜、(中原)彰吾、そして白井、金子は非常に素晴らしいプレーを見せてくれましたし、そして試合毎に非常に成長が見られるプレーを見せてくれていると思います。ただ、サッカーは非常に厳しいスポーツだと思っています。TOPチームでレギュラーをはるにはまだまだ足りないと思います。彼らもやはり浮かれることなく引き続き自分のやるべきことをやり、さらに成長していってほしいと思っています。
中村桐耶や濱 大耀、檀崎竜孔もここ最近非常に成長した姿を見せてくれていますが、ただやはりまだまだ学ばなければいけないものがあることは確かです。こうしたルヴァンカップで若い選手が多くでていたなかで結果を残すことができたのは素晴らしいことであるけれども、この結果がでた素晴らしい瞬間だからこそ、そうした若い選手たちにはさらに鞭を与えていかなければいけないと思っています。
私は監督のキャリアの中で多くの若い選手たちを育ててきましたけれども、私の経験上、若い選手たちはいろいろな方から、この結果を褒められると思いますけれども、みんなが褒めるのであれば、私は逆に彼らに対して厳しく接しなければなりませんし、まだまだだよと言わなければいけないと思っています。もしみなさんが選手達を批判するのであれば、私は逆に選手を褒めようというように思います。