2019/11/09(土) 横浜F・マリノス戦 監督コメント (明治安田生命J1リーグ第31節)
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
--今日の総評を
皆さんがご覧になった通り、立ち上がり前半2分にミスから失点し、その後前半4分にも同じくミスから失点してしまい、立ち上がりから2-0とリードされ、なかなかそこから試合を盛り返すのは難しい試合となってしまった。
立ち上がりにあのようなミスから失点を重ねてしまうと、そのあと自分たちが落ち着いてビルドアップして攻撃を作ることがなかなか難しくなってしまった。選手達もミスをしたくないという気持ちが生まれ、そういった中でなかなかボールを繋ぐということが難しくなってしまい、そういった中で前半はオフサイドにかかるシーンが非常に多かったですけども、なかなか自分達の狙いとするところが出せなかった。
ハーフタイムに選手達へ伝えたことはしっかりと後ろから繋いでいくこと。自分たちのビルドアップをしっかりとまず修正することで自分達の狙いが出せるということ。マリノスの攻撃もそうした自分達の時間帯を作ることによって半減させることが出来ると選手達に伝えました。
後半、先ほども言った通りしっかりビルドアップをしながら、後ろから繋ぐ行く中で、自分達の形を作る中で背後を狙っていくという話をしましたが、そういった形を選手達は多く作ってくれたと思います。後半に関して1-3となってしまったあとに同点、もう一点取れるチャンスが何回かあったんじゃないかと思いますが、武蔵選手、チャナティップ選手といった決めきれない中でPKで失点しまい、非常に我々にとっては難しい試合になってしまいました。
しかしながら選手達は最後まで諦めないで、自分達の戦いというものを後半見せてくれたと思っています。宮澤選手が入ってからビルドアップも安定して、我々の攻撃の形を非常に作れたと思います。ただマリノスは組織化されたチームで、そして特に前の4枚の選手らは非常に個の能力が高い選手達で彼らの1対1の能力は素晴らしいものであり、なかなかそれを止めるというものは簡単ではなかった。
今日のゲーム、後半は互角以上の戦いが見せられたと思っていますけども、ただ試合全体を通してみればマリノスが勝利に値する試合していたと思います。選手達は最後まであきらめない戦いを見せてくれたことは非常に良かったが、ただ最初の1点目、2点目の失点が無ければ、前半は選手達も落ち着いてこのような戦いを見せられたと思いますが、やはりあの2失点が今日の試合、特に影響してしまったと思います。
シーズン終盤に入り、選手達も疲れが若干見られるようになっていく中で、今日の試合でも選手達の蓄積した疲労が見受けられたと思います。ルヴァンカップもあった中でそうした調整的な部分ではマリノスに分があったと思います。ルヴァンカップファイナルの川崎戦、名古屋戦と選手たちは素晴らしい戦いをして、非常にパワーを使っている中で、若干今日のゲームは疲労が見えたかなとそういったゲームでした。
ただ試合は先ほども言った通り、マリノスが勝利に値するプレーが出来ていたチームだと思います。先ほども言った通り後半は我々、素晴らしい戦いが出来たと思いますし、マリノスも素晴らしい戦いをしていたと思います。負けて非常に悔しい気持ちがありますけども、今日の試合は見ている方々、スタジアムに来ている方々、テレビで見ている方々見ていた方にとっては、非常に両チームとも攻撃的で常にゴールを目指すという戦いを見れたことは非常に興味深い、面白い試合だったのではないかと思います。負けた試合の中にそうしたものを見せれたということは、少なからず我々にも何か得るものがあったと思います。