2021/10/24(日) アビスパ福岡戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第33節)
ミハイロペトロヴィッチ監督
--本日の試合を振り返って
今日のゲームは予想通りの試合展開となりました。相手の今日の布陣を見て分かる通り、非常に守備的な戦い方から
前の外国人選手の質を活かして長いボールを入れてカウンターを仕掛けてくる。あるいは高さを活かしたセットプレー
からの得点を狙ってきてるわけでしたが、我々にとって非常に難しいゲームとなりました。
非常に球際の激しいハードなゲームだった。ゲームの内容としては我々が持っている綺麗な展開からの崩しというのは
中々作ることができませんでしたが、選手たちは球際で良く戦い、締まった素晴らしいゲームを見せてくれたと思います。
今日のゲームも裕樹、ルーカス、福森の出場停止。こうした高さのある相手に対しては岡村大八も必要な場面でしたが
残念ながら出場ができないという中で戦った選手たち。長い期間先発で出ていなかったジェイ、チャナや剛、荒野もここ最近コンスタントに非常に良いプレーを見せてくれている。長い怪我から深井一希が戻ってきてくれたというのはチームにとって非常にプラスのことです。
相手の守備的な戦いから長いボールを入れる、セカンドボールを拾う。あるいは高さを活かしたセットプレー。そうした戦いの中で選手たちは体を張って戦ってくれたと思います。この1ポイントを持って、下位との直接対決ということを考えれば残留というものはほぼ手中に収めたのではないかと思います。
残りの戦いに関しては、若い選手の起用も視野に入れながら未来に向けての戦いというのをしっかりとやっていきたい。
--本日の試合どのようなことをすればもっとチャンスを作れたと思うか
我々もそれほどチャンスを多く作れなかったですが、相手も決定機は恐らく2回菅野が止めたシーンだけだった。今日のゲームは相手は守備的に戦ってくる中でゴール前の落ち着きや精度。そしてもう一工夫入れるというところが足りなかったと思う。ラストパスのところで精度が落ちたり、慌てて仕掛けて失ったりすることが多かった。
やはり、守備的に戦う相手に対してはボールを動かす中で精度を上げたコンビネーションが必要だと思う。一アイデアが無いと相手の守備を崩せないというところが今日のゲームで足りないところだった。選手たち今日は非常にハードなゲームでしたが球際を負けることなく、十分に戦えていた点は前向きに捉えて良いと思う。
今日のゲームは先制点を取った方が非常に有利に試合を進められる、点を取ったチームが勝利するというようなゲームでした。ただ、我々前半に決定機があり剛が相手のGKをかわしてシュートを打つという場面で滑って打てなかったですが、あのシーンが象徴しているように我々は決定機をモノにするのがいかに難しいことなのかという今シーズンを象徴するようなシーンでした。形は十分にできているが、最後決め切るという場面で中々決め切れない。それがあり試合を勝つことができないというのがある。今年はそういった場面が多くあり、今日もそれを象徴するようなシーンだった。