2021/10/16(土) 横浜F・マリノス戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第32節)

ミハイロ ペトロヴィッチ 監督

--今日の総評を
今日のゲームは75分までは我々が試合を支配していましたし、3点、4点、ないし5点をとってリードしてもおかしくないという展開は十分に作れていたと思います。そういった中で、最後は我々が敗れたゲームとなってしまいました。


マリノスが勝利したという意味では、マリノスが強いという評価をされると思いますが、ただ我々札幌が試合の中で相手を上回ることができた部分を見せられたことは明らかであると思います。最後の勝負のところ、交代選手の質の差が表れてしまったというのは、マリノスと札幌のクラブの規模の違いと言ってしまえば簡単なのですが、私としては非常にがっかりした、失望した結果となってしまいました。


ただ、選手たちは悔しい結果に終わったなかでも、自分たちの戦いを見せてくれたと思いますし、強い札幌というものを十分に表現してくれたと思います。自分たちが今シーズン多くの試合でこのような素晴らしいゲームをしながらなかなか結果がでない、今日のようなゲームをしながら勝てなかった試合が数多くあったと思います。そこの部分というのは、今日のゲームのなかでも我々がしっかりとチャンスを決めきっていく、そして交代選手をふくめて、試合全体の質を落とさずに戦うことであったりとか、そういった部分だと思います。

私自身非常にがっかりした試合ではありましたが、強い札幌をピッチの上で表現できたと思います。

 

--ルーカス選手について

ルーカスについてはここ最近チームの中でも一番良いプレーをしてくれている選手です。その選手が前半の立ち上がりに交代をしなければならなかったというのは、我々チームにとっては非常に痛いところではありましたし、計算外の出来事でした。ルーカスの状態に関しては、今病院に行って検査をしているということなので、その情報を待ちたいと思います。


ルーカスにかわって青木が途中で入りましたが、その交代に関しては非常に良い形でゲームを進めることができましたし、その影響は感じさせない展開は作れていたと思います。途中からの交代という意味で、そこでカードを切らなければいけなかったということは、終盤に向けて影響があったのではないかと思います。それに至るまで、我々は2点目、3点目、4点目、ないしは5点はとれてもおかしくないような決定機がいくつもあったと思いますので、そこを決めきらなければいけないと思いますし、そこがゲームを落とした敗因としてあげられるかもしれません。

ただ我々札幌は、非常にテンポの速い、アグレッシブな、そしてスペクタクルなゲームを見せることができましたし、世界をみても、このようにアップテンポな、上下動の激しいアグレッシブな戦い方というのは、最もモダンなサッカーのうちの1つに数えてもいいくらいだとおもいます。

マリノスが勝利したことは、マリノスがベターで、我々がベターではないという、結果としての評価になってしまいますし、負けた我々がそういったことをなかなか言いにくいですが、我々は間違いなく素晴らしい戦いができていますし、そうした戦いの中で結果にしっかり結びつけていくことにトライしていかなければいけません。若い選手たちが多い中で、我々が目指している方向に向けてチャレンジし続ける姿勢だと思いますし、こうした戦いを続けることが、我々をさらに強くしてくれると思います。