2021/09/18(土) ヴィッセル神戸戦 監督 コメント(明治安田生命J1リーグ第29節)

ミハイロ ペトロヴィッチ 監督

--本日の試合を振り返って
今日の試合、残念だったことは敗れた事だと思う。ただ神戸に対してみせた我々の戦いは非常に素晴らしいものがあった。個の能力の高い神戸に対して、試合を通して攻守において主導権を握ってプレーを続けてくれた選手達は、よく戦ってくれた。やはり、一つ残念なのはこうした戦いの中で結果に結びつけられなかった事だ。結果に対する責任は常に監督である私にあると思う。今日、スタジアムに観に来てくれたサポーターの皆さんも札幌の戦いには魅力を感じてくれたのではないかと思う。こうした戦いを積み重ねる中で結果というものに結びつけていかなければならない。今日、選手達が見せてくれたパフォーマンスは誇りに思うし、よく戦ってくれたと思う。最初にも伝えたが、唯一残念だったのは今日のようなゲームの中で結果に結びつけられなかった事だけだ。


--どうすれば得点に繋げられるか
私が監督じゃなくなったら、もしかしたら入るかもしれない。元イタリア代表監督のトラパットーニは、マティアス・ザマーが監督になった時に、「監督には時に運も必要だ。監督として素晴らしい成功者になるためには、運もある監督になって欲しい。」と言葉を送った。得点を取ることに関して、ストライカーとしての才能がある鈴木武蔵がいなくなった穴をなかなか埋められるものではない。得点を取るのは努力もあるが才能によるものが大きいし、だから世界中どこを見渡しても素晴らしいゴールゲッターというものは、多くの移籍金を払って獲得する。例えばチェルシーに移籍したルカク選手もそうだし、どの監督だったとしてもストライカーは必要な物だ。それくらい得点を取るという事は、指導してすぐに上手くなるものではないし、才能のウェートは大きいという事だ。監督としてチームを作るにあたり、また、試合の準備をするにあたって、どのようにチャンスをクリエイトしていくのかは監督である人間が作る事が出来るが、最後のゴールを決める事は選手の質による部分が大きいというところはあるだろう。