2020/07/08(水) 鹿島アントラーズ戦 監督コメント (明治安田生命J1リーグ第3節)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

--本日の試合総括
今日のゲームは非常に難しくなるということはわかっていました。鹿島は素晴らしいチームです。鹿島のようなビッグクラブが今シーズンに入ってから勝てていないという事で今日は必死になって勝ちにくるという強い気持ちを感じました。我々にとっては非常に難しいゲームになりましたが、私たちも強い気持ちを持って勝利を目指して戦ってくれたと思います。

前半の入りは良かったと思います。相手がそれほど前からくることが無く、我々がボールを動かしていた中で、相手はボールを奪ってカウンターを狙っていたと思います。その中で我々の背後への狙いが上手くハマり前半は1-0でリードすることができたと思います。その後、鈴木武蔵が怪我で交代をせざるを得なくなったことはチームにとっては誤算であり、チームにとっては非常に厳しい戦いとなってしまいました。相手の背後への飛び出しに関しては武蔵ほどスピードがある選手は我々のチームにはいませんので、しっかりと我々が狙いとする戦いはできず、相手に脅威を与えることができない中で相手に主導権を握られてしまい厳しい戦いとなりました。

ただ相手に主導権を握られる展開になった中でもチャンスらしいチャンスというのはそれほど多くはなかったと思いますし、選手達が非常にハードワークし勝利をもぎ取ってくれたと思います。

後半は鹿島が圧力をかけてくるとは思っていましたし、圧をかけられ、中々自分たちのチャンスが作れない時間が続いた中でも選手たちは球際を戦ってくれて頑張ってくれたと思います。5人の交代枠がある中で、鹿島の土居・遠藤・伊藤・永木とレギュラークラスの選手がベンチにいる中で途中から入ってくるというのは我々にとっては対応が難しかったですが、反対に我々のチームは金子・田中・高嶺の3人の大卒選手が交代で入って、厳しいチームの状況ではありましたけども、彼らはハードワークをして頑張ってくれたと思います。その中でカウンターで2度ほどあった決定機で、そのうちの1本を決められたことで試合を決めることができました。最終的に終わってみれば、厳しい戦いではありましたけども、我々札幌が勝利に値するゲームができたのではないかと思います。

やはり観客が入る中での試合というのは幸せなことであり、嬉しいことだと思います。今日のゲームが行われたカシマスタジアムも非常に素晴らしいスタジアムなのですが、残念ながら観客がいないというのは寂しいです。やはりサッカーというのは観る人があってのスポーツだと思いますし、人と共にあるのがサッカーだと思います。

次の湘南戦ですけれども、おそらく5,000人のサポーターがスタジアムに駆けつけてくれるのではないかと思います。サポーターというのは常に12番目の選手であり我々と共に戦う選手でもあるのでサッカーというのは応援してくれる方と選手達と我々みんなで作り上げていくものです。コロナウイルスの影響でこうした状況が続きますけれでも、まずは5,000人のサポーターが入る中で試合をできることは第一歩だと思いますし、そして徐々にこうした状況が通常の我々の試合の状況に戻ってくれることを心から願っております。