2020/07/26(日) 横浜F・マリノス戦 監督コメント (明治安田生命J1リーグ第7節)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

 

 

--試合の総評を
マリノスとの対戦は、常に打ち合いになるようなゲームが多いです。マリノスは非常に洗練されたパスサッカーをしいて、非常に攻撃力があるチームです。そのチームに対して私は、自分たちもリスクを負って攻撃をするということを選択しました。選手のチョイスもよりポリバレントなタイプの選手を起用し、攻撃、守備に置いて自分たちが狙いとするパスサッカーを展開するということを狙いとしました。
今日に関しては、守備の1対1の場面が多くなるなかで、選手たちはよく球際に勝ってこれたと思います。自分たちのリスクを負ったサッカーというものが、実を結んだと思いますし試合全体を振り返ってみても、我々札幌が勝利に値するゲームができた試合だったのではないかと思います。

--荒野選手に起用について
今日の我々の登録選手を見ると、DFの登録は進藤亮佑だけ。そのほかの選手は中盤の登録となっています。サッカーというのは、医学とおなじように常に進化、進歩しているものです。イメージとしては、74年のアヤックスのトータルフットボールがマッチするのかなと思います。全員がどこのポジションをやっても、問題なくこなせる。それが私の哲学であり、今日見せた札幌の戦い方です。
日本では、まだそういうサッカーというのはあまり多く見られるものではないとおもいますが、私は次のサッカーのトレンドはそちらに行くと思いますし、それが今日我々が見せたサッカーだと思います。典型的なFW、俗にいうトップの選手というのはいますけれども、ただ私のパスサッカー、攻撃的なサッカーというのは、モビリティのある選手、ドリブル、パス、そして危険なところに走りこむ。そうしたことをトータル的にできる選手。そういう選手が多くいるほど、このサッカーは生きると思います。今日は、理想としたサッカーを見せることができましたし、今シーズン特にそういった方向性での戦いかたが増えてくるのではないかと思っています。

--今日のチームへの評価
私自身は典型的なサッカーというものの概念から考えれば、少しクレイジーな監督だと自分でも思っています。そうした私に指導される、選手たちもある意味クレイジーと言っていいのかもしれません。冗談はさておき、リスクを負うサッカー、攻撃的なサッカー、今日はそれが我々に対してアドバンテージをもたらし勝つことができました。
もちろん、マリノスも非常に攻撃的で素晴らしいチームです。今日は結果が逆でもおかしくないゲームでした。それくらいお互いにやりあう展開でした。
私は今日のゲーム、相手と攻撃をしあう中で自分たちのチームが上回るために、オープンなスペースがあれば、我々のほうが攻撃の上でスペースを使って得点を3点4点と重ねられるチームだと信じていました。非常に攻撃的なマリノスとは、そのようば展開というのを考えて選手たちを起用しました。今日は選手たちは素晴らしいプレーを見せてくれたと思いますし、今後も我々のそうしたサッカーを継続していきたいと思います。