2020/09/16(水) サガン鳥栖戦 監督コメント (明治安田生命J1リーグ第16節)
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督コメント
--本日の試合総評
9試合勝てていなかったということで、チームとしては試合ごとにプレッシャーが増す状況の中での試合でした。
非常に厳しいゲームになるとは予想していましたが、やはり簡単な試合ではありませんでした。
前半立ち上がりに相手に決定機があったがそれを外し、徐々に札幌のペースで試合を進めることができていたと思います。
ただ前半に関しては相手が引いた中で、ラストパスやシュートの精度、崩しのアイディアが若干欠けていた。
後半に入って自分たちが相手に圧力をかけて主導権を握る中で何回かチャンスがあり、その中で自分たちが先に
リードをすることができ、そこから緩めることなくさらに圧力をかけて自分たちが主導権を握り、ペースを握りながら試合を進めたうえで2点目を取ることができました。
今日のゲームに関しては非常にプレッシャーがある中でのゲームでしたが、しっかり最後まで落ち着いてプレーをすることができていたと思いますし、ここ最近の勝ててもおかしくなゲームで引き分けたり、負けたりするゲームが9試合続いた中で自分たちのプレーと内容が結果に結びついたゲームだったと思います。
--無失点で抑えたことについて
やはり0点に抑えられたということはチームにとって前向きな結果です。我々は攻撃的なサッカーをしている中でチャンスを多く作るけども、逆に前からプレッシングに行く、前から攻撃的に行くという戦い方は時に相手にチャンスを与えることももちろんあります。
そういった中で今日のゲームというのは自分たちがゲームを支配しながら相手に得点をさせなかったというのは
この戦い方で前向きなことだと思います。
先ほども言ったようにこれまでの戦いの中でも我々は9試合勝っていなかったですが、内容を見れば勝利に値するゲームはできていた試合もありましたし、少なくとも相手に劣るゲームはなかったと思います。
そういった中でなかなか勝ち星から遠ざかっていた訳ですが、今日自分たちが狙いとするサッカーで勝利ができたことというのは我々にとって前向きに捉えて良い結果となりました。
今シーズンに関してはシーズンの途中でキーパーのソンユンとフォワードの鈴木武蔵が移籍したことで、チームにとって核となる選手がいなくなった中で我々は戦い方を若干修正しなければいけない状況になりました。
その中で我々が目指すサッカーというのは前からプレッシャーをかけてより攻撃的に守備でも攻撃的に行くというスタイルを模索していた中でようやく結果が出ました。
来シーズンに向けてはもちろん我々のチームの中で足りないであろうポジションの選手を補強する方向で考えていますが今シーズンに関しては今いるメンバーの中でしっかりとチームを作りながら、来シーズンさらに我々飛躍するための準備をやっていきたいと思っています。
--10試合ぶりに勝利した感想
9試合勝っていなかったので監督として私も結果に対しては責任を感じていました。
そういった中でも選手たちは良い戦いをしてくれていたというのは我々にとって唯一ポジティブなことでした。
クラブの人たち、応援してくれているみなさん、その方々にとって非常に辛い時期だったと思いますし、
そして私自身も毎試合負ける度に相手の監督に「おめでとうございます」と言わなければならなかったのは
非常に不甲斐ない思いがありました。
9試合ぶりに勝って笑顔でいれるのは嬉しい瞬間であり、この勝利というのは私自身も長く待ちわびていました。負けが続くとやはり監督というのは職を追われるのが我々の世界であるのはもちろん分かっている。
私自身はクラブの方がもし私に対して遠慮があるのであれば、それは全く問題がないのでしっかりと監督として
続投は無いなら無いと判断してくれて構わないという気持ちでした。
ただクラブは私と共に引き続き今シーズン、来シーズンを戦っていきたいというコメントをメディアに出してくれましたし、改めて我々は一つになって戦えたこと私自身嬉しく思います。
そして今日の勝利というのはそういった意味でも我々にとって嬉しい出来事でした。