2020/12/19(土) 浦和レッズ戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第34節)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

--今日の試合の総評を
浦和と対戦するというのは、どんな時であっても非常に難しいものです。特にアウェイでの浦和は、多くの観客が入るスタジアムでありますし、浦和のように大きなチームと戦うということは、我々にとってどんなときでも簡単ではありません。浦和は水曜日に川崎と試合があって、今日は連戦の中での試合だったという意味では、我々は1週間空いていましたのでアドバンテージはあったと思います。ただ、相手がどういう状態であれ、自分たちの戦い方というのは常に同じです。前からプレッシャーをかけて、アグレッシブにボールを奪い、奪ったら素早く攻める。あるいは相手がしっかり下がってしまえば、しっかりとボールを動かしながら攻撃を仕掛けていく。そうした我々の狙いというのは試合を通して出せていたと思いますし、ゲームをしっかりコントロールできていたと思います。そういう中でチャンスを作り、得点を重ね2-0というスコアで勝利することができたと思っています。

--コンサドーレの成長を感じる試合だったのでは
今シーズンは、途中でゴールゲッターである鈴木武蔵が抜けたことによって、なかなかチャンスを決める割合が上がらなかったシーズンでした。守備では、数少ないチャンスを決められる、自分たちのミスから決められてしまうということが非常に多かったというシーズンでした。内容の割にポイントが稼げなかった今シーズンだったと思います。ただ、今日のゲームに関していえば、内容含めて勝利することができたと思いますし、シーズン通してなかなか自分たちの戦い方を勝利に反映できなかった分を、今日結果というものに反映させることができたと思います。シーズンの最後にこのような試合をすることができたことは、次のシーズンに向けて非常に良い兆候だと思いますし、チームが成長した証を示せた試合だったと思います。

--来季にむけて
今シーズンに関しては降格がないシーズンということで、我々は新しい戦術を取り入れるなかで、1試合1試合チャレンジをしてきました。経験を今シーズン積むことができました。結果というものを重視して戦っていれば、もしかしたらもう少し我々のチームのポイントは高かったかもしれません。ただ、そこは私自身割り切って、特に前からアグレッシブにボールを奪いに行く。そして、テンポの速い攻撃的なサッカーというものをシーズンを通して取り組むことができました。選手たち、そしてチームとしても成長ができたシーズンだったと思っています。もちろんシーズンの途中では、集中力を欠いた場面があって、失点をして負けるという試合もありました。あるいは簡単なミスから、自分たちが自滅していくような試合もありました。苦い経験1つ1つが選手の成長につながると思います。フルコートでマンツーマンをするような戦い方というのは、選手に非常に高い集中力を要求します。それを最初から最後までやりきるには、選手たちも慣れていかなければいけません。選手たちは、今シーズンやり切ったことにより大きく成長し、来シーズンにつなげられる戦いができたと思っています。来シーズンは今シーズン以上に、よりアグレッシブに、よりスピーディに、より高いインテンシティで戦っていくことを選手たちに求めてやっていきたいと思っています。