2021/03/17(水) 浦和レッズ戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第5節)

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

--試合を振り返って
今日の対戦相手は浦和ということで、どのような状況であっても浦和と戦うというのは簡単な試合ではないという中で、我々は試合をコントロールしながらチャンスはたくさん作れていたと思います。ただそのチャンスを決めることが、今日はできない試合だったと思います。ここ最近、横浜FC、名古屋、広島とコンスタントに良い戦いができていますが、ただ前節、前々節と得点を決め切れない中で敗れています。今日、唯一良かったことは相手をゼロ点に抑えることができたという事です。しっかりと得点を決めるということに関して、しっかり取り組んでいかなければならないと思います。

ゲームの内容を見れば、相手は前節のマリノス戦はもっと後ろからつなぐことをしていましたが、今日に関しては後ろからは14番の杉本選手へロングボールを蹴るという形で戦っていました。相手に対して、それほど多くのチャンスを作らせない戦いができていたと思います。そういう意味では今日の試合で勝利により近かったのは我々であったと思いますし、この内容であれば我々が勝利しなければいけないゲームだったと思います。しっかりとゲームをコントロールしながら、最後の決定機を決め切るように、我々は今日の試合の中ではできませんでしたが、今後の試合の中でしっかりと上位に行くためにはそれをやっていかなければならないと思います。

--ペナルティエリア内で消極的だったように思ったがどう見たか
ゴール前での迫力、ゴール前での質というのは、今日のゲームで我々は相手に対して脅威を与えられたとは思っていません。ケガで各選手たちがいないということもチームとしては頭が痛い。チャナだったりジェイ、あるいは小柏剛選手。非常に若くて積極性のある、ゴール前の危険な位置に入ってくる選手。あとはドド、そして荒野選手は長期離脱中ですが、彼も非常にゴール前の危険な位置に飛び込んでいける選手です。我々の選手はもちろん、今日は駒井選手であったりロペス選手、金子選手もプレーしましたが、今日の本当のFWタイプの選手はロペス選手だけだったと思います。そうはいってもチャンスは十分作れていたと思いますし、得点できる機会もあったと思います。なかなか得点するということは、トレーニングの中ですぐに改善できるものではないのですが、チャンスを決める割合を上げていかなければならないと思います。

ただ大事なことは自分たちがこの戦い方の中で安定的にチャンスを多く作れているということ。それは我々にとって重要なことであると思いますし、その中で今後の試合の中でもしっかりと自分たちが得点を重ねられるゲームもあるでしょう。今日のゲームに関しては最後までチャンスを決め切れない中で、最後に杉本選手のヘディングシュートが入らなかったことはラッキーだったと思います。サッカーの世界で良くあることは、我々がチャンスを決め切れない中で、最後は相手に少ないチャンスを決められて負けることがあります。そういう意味では、我々はもしかしたら今日のゲームで1ポイントを取れたことをラッキーだと思わなければいけないかもしれません。引き続きこの戦い方にチャレンジしていきたいと思いますし、その結果どうなるかは分かりませんが、とにかくやり続けることが大事だと思います。

--岡村選手を最後にサイドで起用したことにどのような期待があったか
選手が疲れてきたという印象が試合の中であり、田中駿汰選手は非常にポリバレントなタイプの選手ですが、彼が本来やるべきポジションはボランチなのですが、ボランチに彼をおいて、しっかりとゲームを作って欲しい、落ち着かせて欲しいと思いました。我々が攻撃をするために、真ん中で彼がゲームをコントロールするために、深井一希選手を代えて彼をボランチの位置に上げました。岡村大八に関してはキャンプの時に良いプレーを見せていたので、彼が右のストッパーに入ることは問題なかったと思いますし、右のワイドに開きながら攻撃に出ていくことも、これまでの練習試合の中でも繰り返しやってきたので、問題なくスムーズにプレーできていたと思います。