2021/5/9(日) 徳島ヴォルティス戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第13節)

ミハイロ ペトロヴィッチ 監督

 

 

--本日の試合総評
今日は、札幌からきた我々にとっては、ハワイのホノルルにきたような、それくらいの気温差があったと思います。選手たちにも、我々はここにバカンスにきたわけではないので、しっかりとハードワークをして自分たちの仕事をしようという話をしました。ただ、試合が始まってみると、我々がバカンスに来てしまったようなそんな試合展開になってしまいました。相手のほうが出足がはやく、コンビネーションの部分でも徳島が我々を上回っていたと思います。奪ったボールもなかなかつなぐこともできず、セカンドボールを拾うこともできず、前半は相手が我々を上回っていたと思います。その中で徳島は取るべくしてゴールし、1ー0で折り返したと思います。ハーフタイムには選手たちに厳しい言葉をかけました。

後半はサポーターのために、クラブのためにもっとやらなければならないという話をしましたし、そうした話を選手たちはしっかりと受け止めて、後半はハードワークをしてくれたと思います。ジェイが後半の最初から入り、ジェイとロペスという高さがありキープ力のある2人が入ったことにより、奪ったボール、つないできたボールを少し前でためを作れるようになりました。徳島は前半から飛ばしてきましたので、すこし落ちてくるなかで我々のペースにもっていくことができたと思います。後半に関しては、選手たちはしっかりとギアをあげて戦ってくれましたし、同点、逆転までもっていくことができたので良かったと思います。
 
 

--アディショナルタイム8分について
試合のあと、レフェリーに、なぜこんなに長いアディショナルタイムがあったのかと聞きましたが、VARが入ったからという説明でした。これまでもVARが入った試合は何度もありますし、一度だけではなく二度、三度とVARが入った試合もありますけれども、特に途中でケガで長く止まるといったシーンもそれほどあったわけではないと思いますし、8分間のアディショナルタイム、そして入ってから1分間の追加というのは、なかなかこれまでの私の15年間のJリーグ監督の歴史の中でもみたことがないくらい長いアディショナルタイムだったと思います。時間も長かったですが、私自身も非常に時間が過ぎるのが長く感じたアディショナルタイムだったと思いますし、そういった中で選手たちはよく頑張って耐えてくれたと思います。
 
 

--次節に向けて
ここ最近は非常にけが人が多く、長い連戦を戦わなければならかったというのは、我々にとって非常に難しい状況でした。ケガから戻ってくれば、また誰かがケガをしてというそういった中で連戦が続き、カップ戦も勝ち上がらなければならないという状況だった中で、選手をどう起用していくかというのは、非常にチームとして難しい状況でした。私も長く監督をしていますけれども、これだけ長く連戦が続き、これだけ怪我人が出るというのは、今まであまり経験がないことです。ここまでなかなか思ったようなポイントを積み上げられなかった中で、順位的にも降格圏に近いところで戦わなければならない、それは選手たちにとってプレッシャーが大きかったと思いますし、勝たなければならない、勝ち点を取らなければならないというプレッシャーがかかる中でポイントを取っていくというのはなかなか簡単ではありません。特に我々のような若いチームにとっては、そうした重石というのはとても大きなものであると思います。そういう中で、ここ最近のゲームでは勝利しなければいけないゲーム、ポイントを取らなければならない戦いの中で、ポイントを取ることができたというのは、選手たちを少し気持ち的に楽にしてくれるのではないかと思います。そういった余裕が今後の戦いにおいて、良い影響を与えてくれると思いますし、いいプレーにつながると思っています。なかなか厳しい状況が続きますが、ようやく1週間が空く中で川崎戦にむけてしっかりと回復と、トレーニングを積む時間ができるというのは、我々にとっては非常に良い1週間になると思っています。