2021/4/24(土) ベガルタ仙台戦 監督コメント(明治安田生命J1リーグ第11節)

ミハイロ ペトロヴィッチ監督

 

--今日の試合について


今日のゲームは両チームとも勝利が欲しいというゲームだったと思います。
我々はルヴァンカップで鹿島に敗れ、その前の試合でマリノスに敗れていたのでチームとしても勝ちが欲しいゲームでした。そういう中で勝たなければいけないゲームというプレッシャーが選手たちにあったのか、気合いが入ってはいたが空回りするようで自分たちの力が出ないという前半でした。動きも少なく、判断も遅いという自分たちの本来のボールの動かし方ではなかったり、アグレッシブさが出せない中で先に仙台に先制点を許すという非常に難しい展開になってしまった。その分、先制した仙台はそれに値する前半だったと思いますし、今日のゲームというのはプレッシャーの中で戦っている選手たちが色々な要素が重なって本来の動きができなかった前半でした。後半に入ってから選手たちはギアを上げてアグレッシブな戦い、ビルドアップのところもスムーズにボールを動かせるようになっていた。引いて守る相手に対していつものような崩しができない中でゲームが進んでいった。剛(小柏選手)が素晴らしいゴールを決めてくれて同点に追いつくことができて、何が何でも勝利をしたいという自分たちの気持ちと私自身が勝利したいと思いからジェイ・ロペス・ドド(ドウグラス)の攻撃的かつ強さを持つ選手を入れて相手のゴールをこじ開けるためによりリスクを負う戦い方を選択しました。そうした姿勢が最後点を決めることができたのはとても良かった。諦めない姿勢・何が何でも勝つという姿勢が今日の勝利を呼んだ。勝たなければいけない試合というのは難しく、色々なプレッシャーがある中で選手たちは諦めずに戦ってくれたと思います。
 

--Jリーグ初ゴールの小柏選手について


今日(こんにち)のサッカーに一番重要な要素である、スピードを持ち合わせているのが剛(小柏)である。彼は生まれ持ったスピードを持っており、技術も兼ね備えた選手である。高さはないですが、非常に献身的に走り、味方をサポートする動きもする。さらに守備も献身的に行うのでチームにとって非常に欠かせない選手であることに間違いない。今日は素晴らしいゴールを決めてくれたと思います。途中からサイドに入りましたが、サイドでも献身的に走って相手の外側を崩すという自分の仕事をしっかりと行ってくれました。剛に関してもそうなのですが、怪我をした影響でまだまだフィットしていない状態だと思いますがそういった中でも自分の求められる役割をこなしていたのはとても素晴らしかったと思います。我々のチームは今怪我をしている選手が多く、直近ではミンテ・ルーカス、そして深井一希選手も怪我から復帰ができない状況です。そしてジェイ選手・ドド選手・小柏選手も中々本来のコンディションに戻ってなく、荒野選手に関しては5か月間も試合から遠ざかっておりようやく試合復帰できた。怪我の選手、怪我上がりの選手が多く本来のチームとしての戦力が整わない中で戦っている。そういう状況の中で勝利ができたというのはとても前向きなことだと思いますが苦しい状況はまだまだ続くだろうと思ってます。